【高村先生】第一章比喩表現解説(3.編)

※「比喩=対象を別のものに例えて表すこと」だと理解して使用しています。厳密には比喩ではない表現もあるかもしれませんがご了承ください。


① 比喩表現解説[3.瞑色の挑戦編]


1. ここには、小遣いを貯めて用意した基本の油彩セットと、高村先生が譲ってくれたお古の画材が隠してある。毎回引き出しを開ける度に、油の匂いが鼻を掠めて幸せを感じる。俺にとってこの画材たちは、唯一「おかえりなさい」と言ってくれる家族みたいなものだ。

└武良波にとって、どれだけ高村先生と美術部の存在が大切なのか、そしてどれだけ家庭環境に恵まれていないのかを表したかったシーンです。


今回はこれだけでした(そもそも比喩なのか?)


② サブタイトルの色解説

“瞑色(めいしょく)……うす暗い色。夕暮れ時のほの暗い色。暮色。(コトバンクより)”


私はこの色を今回初めて知りました。「夕暮れ時の薄暗さ」を表す色を探していたところ、夏目漱石が夕闇を表す際にこの色を使用した、との記述を見つけて大文豪にあやかりました_( _´ω`)_ 武良波が電気もつけずに母親の夕飯を作るシーンが元です。


比喩表現解説は、本編の公開に合わせて更新してゆきます。ではまた次回ノシ

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